ストーカー教諭:本人らの再調査開始 必要なら懲戒処分も--甲府市教委 /山梨

ストーカー教諭:本人らの再調査開始 必要なら懲戒処分も--甲府市教委 /山梨
毎日新聞 2010年12月22日(水)12時52分配信

 甲府市立中学の男性教諭が昨年1~2月、教え子の3年の女子生徒に一方的にメールを送りつけるなどストーカーまがいの行為をしていた問題で、市教委は21日、教諭本人や当時の同僚らへの再調査を始めた。市教委は今後、必要であれば懲戒処分を求めて県教委に報告するほか、教諭への口頭注意にとどめた当時の判断についても検証を行う方針だ。
 教諭は50代の生徒指導主事。毎日新聞の報道で問題が明らかになったことを受け、市教委は、09年2月末に問題化した際に、詳しいメール内容や、教諭が生徒宅に押しかけて無理やり面会しようとした事実について確認していなかったことを明らかにした。
 市教委は同3月に教諭を口頭注意。今年10月にも、市教委職員が市立中学の全教員と面談し、別の教員からこの問題について告発があったという。しかし、市教委はこの際にも十分な調査を行わず、教諭と今の校長に対して再発防止を口頭指導しただけだった。
 市教委は「当時は指導の行き過ぎというとらえ方で、調査が不十分な点もあった」と認め、人事担当職員に再調査を指示した。
 市教委学校教育課の平井政幸課長は「できるだけ早く再調査を進め、当時の状況を把握したい。ストーカー行為などの事実が判明すれば県教委の判断を仰ぎたい」と話している。【中西啓介】

12月22日朝刊

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